最初の衝撃

すべてのはじまりは中学生のときでした。

1989年、ベルリンの壁が崩壊。

人が歴史を動かしている。

なにかが、大きく、止めようもなく変わっていく。

得体のしれない社会のうねりを

子どもながらに感じたことを覚えています。

1991年にはソビエト連邦が崩壊。

国境、民族にとどまらない世界規模の地脈が

まるで自分を貫いているかのような思いで、

ニュースや新聞に目を躍らせる日々でした。

そうした当時の情勢に呼応するように、

外国に興味を持ちました。

中学を卒業後、

ドイツ語のカリキュラムが履修可能な

独協埼玉高校に進学。

更に国際的な経験を得るため、

交換留学や派遣留学制度が充実している

共立女子大学に進みました。

まだ見ぬ未知の世界への好奇心と

その土地の人々との架け橋となる言語への希求。

行政書士へつながっていく道筋はこの時にできました。 

わたしのとっての第1章が幕を開けたのです。

「ポワロへの憧憬」

名探偵ポワロはお好きでしょうか?

わたしの大好きな、1930年ごろのイギリスを舞台にした探偵ドラマです。

デヴィッド・スーシェが演じる

エルキュール・ポワロの独創的な風貌、推理はもちろんのこと、

ドラマに映り込むイギリスの建築物、食器、装飾など、イギリス文化に強く惹かれました。

大学3年生のとき、

1年間イギリスへ語学留学をしました。

念願の異国の地。

異なる文化、世界観を身体で感じ取る毎日。

濃密な時間を送る中、生まれてはじめて

「わたしは外国人として生きる」という心境を体験しました。

「étranger(異国人)として生きること」

1年間の留学から帰国後に

真っ先に始めたことは、地元の日本語教室のお手伝いでした。

留学生活で会得した英語を活かしたい。

好きな語学を活かして、人の役に立ちたい気持ちは勿論ありました。

でもそれ以上に、わたし自身が「étranger(異国人)」として過ごしてきた経験から

「日本でétranger(異国人)として生きている」人たちをサポートしたい、という気持ちがありました。

日本において、外国人として生きる上で、困ることはないか。

何か自分に手伝えることはないか。

留学前までは無かった視点。

日本語教室の活動を通して見えてきたのは、ビザ(在留資格)の問題でした。

めぐりゆく想いと葛藤のさなか

「行政書士」という仕事を知りました。

法律を使った国家資格として

人の役に立てる。

得意の英語も活かせる。

なにより、日本で夢に向かって生きる

étrangerをサポートできる

生涯の天職を、私はこのとき はじめて認識しました。

「地球市民」

行政書士を知った同じころに出会った

わたしの心の原点となっているお祭りがあります。

地元である埼玉県三郷市の団地で、

「地球市民フェスタ」という国際交流のお祭りが

毎年開かれていました。

その団地は非常に国際色豊かな団地でした。

ネパール、バングラデシュ、パキスタン、

インド、韓国、ミャンマーの少数民族の方、ベトナム、中国。

様々な国の方々がまさに共生していました。

それぞれの国の料理を屋台で出し、文化を知ってもらう。

地元の方との交流を通じ共生について体感するイベントです。

このお祭りは市内の日本語教室を運営する団体が開催し、

わたし自身もメンバーとしてイベントの司会をしたり

運営のお手伝いをしました。

「地球市民」

国や文化の違いを超え、「地球に生きる市民」として、

互いを尊重し、新しい世界や文化に触れることで自分の世界を広げる。

そんなきっかけになれればという思いで

毎年開催していました。

今の私の礎となる体験であり

今も大切にしている思いです。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」

宮沢賢治

「転機」

不動産業界で働いておりました。

営業職として、日々走り回っておりました。

この時期に体得した「現場主義」が

行政書士として働く現在の、礎となっています。


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