短歌 遠き空刻々永き夕紅にはるか稜線命司る峰 詩 楽しい日も悲しい日もあの頃を思い浮かべる日もふと空を仰ぎ遠きを見渡せば山も川も木も風も見渡せるのが我が故郷「もう夕方を過ぎているのにまるで陽が散歩しているみたいだね」「景 […]
短歌 みはるかす新世界への中腹に忘れられにしかやぶきの屋根 詩 春の陽気に誘われ鳥のさえずりに応えるように春眠を抜け出したお気に入りの散歩コースをはずれ未知の方向に靴音を進めていく起伏を幾つか越えながら拓ける視界に身を委 […]
短歌 粉雨がしくしく降りて虹が落ち若葉に露が映え春息吹かな 詩 暖かさを感じるようになるころ白い空気に引き戻すかのような霧が地に舞い降りますそれは春を告げる粉雨です吹きあがった蒼天を仰げば季節をかける七色の橋が若葉に濡れ […]
短歌 北風に童の唄声奏で逢う春は名のみぞ風の寒さや 詩 3月も過ぎやわらかな息吹が萌え出づる刹那冷たき北風が頬を刺す肩を丸め地に潜るように歩を進めると尖った木々を突き抜けるように童の歌声がした若き生命は希望に燃え白き景色 […]
短歌 われは見る 変われぬ視点で 同じ地を きみ見晴るかす なにを想いて 詩 世界は広い それなのに、みるのはいつも同じ景色。 決まった場所から場所へ 満ち溢れる自然を、外へ外へ、流し続け 身体をただひたすらに運ぶ。 わ […]